こんにちは。 FX自動売買を運用中のシンです。
わたしはトライオートFXで豪ドル/NZドルの通貨ペアを運用していますが、ついにトラリピにも豪ドル/NZドルペアが登場しました!
豪ドル/NZドルのペアはレンジ相場になりやすいのでトラリピに最適だったのですが、今までトラリピでは取り扱いがありませんでした。
だったのですが、9月26日についにリリースされます!わたしも運用開始して、実績を公開していこうと思います。
この記事では豪ドル/NZドルの特徴と、他の自動売買サービスとの比較、わたしの運用方針を紹介します。
豪ドル/NZドルのトラリピ設定を追記しました
トラリピとは?
トラリピはリピート系FX自動売買のひとつとして一般的な用語になっていますが、マネースクエアが特許を取得しているシステムです。
○○円になったら買って、そこから○○円上がったら売るという新規注文と決済注文をひとつにした「イフダン」を繰り返す「リピートイフダン」を、罠を張るようにレンジに敷き詰めたのが「トラップリピートイフダン」=「トラリピ」です。
稼働させてしまえばあとはチャートにはりつくことなく自動で取引をしてくれるので、サラリーマンのような裁量トレードの時間がなかなかとれない方でもFXによる資産運用ができます。
トラリピのメリット
他の自動売買サービス(トライオートFXやトラッキングトレード等)でも似たような自動売買ができますが、トラリピ独自の利点は「決済トレール」があることです。
決済トレールとは決済注文が相場を追いかける仕組みで、利益の極大化を狙えます。

MT4のトレーリングストップ機能とほぼ同じですが、国内のリピート系FX自動売買サービスでトレール機能が使えるのはトラリピだけなので積極的に使っていきたいですね。
また、トラリピで豪ドル/NZドルを運用する利点としてスプレッドが狭いことが挙げられます。
トラリピの豪ドル/NZドルはスプレッドが3pips(変動制)なので、同じハーフ&ハーフ設定ができるトライオートFX(スプレッド5.8pips+手数料4pips)と比べてかなり有利です。
トラリピは取引手数料無料なのでコストはスプレッドだけです。
豪ドル/NZドルの特徴
豪ドルとNZドルはともに資源国通貨とされており、新興国通貨よりも安定していてかつ国同士の距離も近く、相関関係が強い(レンジになりやすい)通貨として有名です。
実際過去5年のチャートを見ると、米ドル/円の値幅は約2700pipsなのに対し豪ドル/NZドルは約1400pipsと、せまい値幅でレンジ相場を形成していることがわかります。

値幅がせまいということはドローダウンが小さくなり、リピート回数が増える(=利益が増える)ことも期待できるため、非常にトラリピ向きな通貨ペアということになります。
2019年頭のフラッシュクラッシュや今年のコロナショック等のショック相場でも豪ドル/NZドルペアはあまり影響を受けず安定しており、ショック相場にも強いです。
公式サイトでトラリピ史上最強通貨ペアと紹介されていることからも、豪ドル/NZドルがトラリピ向きの通貨ペアなことがうかがえますね。
運用方針について
わたしは現在トライオートFXで、豪ドル/NZドルをハーフ&ハーフ戦略で運用しています。
1000通貨単位での運用ですが、豪ドルは対円レートが低く利益が少ないため、2000通貨単位に変更しようと思っていました。
ちょうどいいタイミングでトラリピでも豪ドル/NZドルがリリースされるので、トライオートFXと同時に運用して比較してみようと思います。しばらくは引っ越しはせずに併用する方針でいきます。
トライオートFXの設定ではトラップ幅20pips、利益金額50pipsにしていますが、最近の低ボラティリティ相場では利食い回数が少なく面白みに欠けるので、トラリピでは利確幅を狭くしてみます。
具体的な設定はスクショしました。



トラリピ | トライオートFX | |
売りレンジ | 1.117~1.059NZドル | 1.112~1.058NZドル |
買いレンジ | 1.057~0.999NZドル | 1.056~1.002NZドル |
トラップ幅 | 20pips | 20pips |
トラップ本数 | 30本ずつ(計60本) | 28本ずつ(計56本) |
利益金額 | 30pips | 50pips |
レンジ幅は運用中のトライオートFXの設定に合わせました。(トラップ2本分上下に広げています)
トラップ幅は20pipsですが、現在運用中のトライオートFXのトラップの間にトラリピのトラップを配置し、あわせて10pips間隔になるように設定しました。
利益金額はトラリピのスプレッドは3pipsと狭いことがわかったので、利益金額30pips(3NZドル)としました。スプレッドが狭いので細かい利確が有効になると考え、決済トレールは設定しません。
入金額は25万円にしました。25万円だと上側のロスカットレートは約1.16NZドルですが、ここまで上がる可能性はそう高くないと思います。もしここまで上がってくるようなら追加入金し、売りレンジと買いレンジを両方広げハーフ&ハーフコアレンジ戦略に切り替えます。相場が落ちてきたら両建ての売り部分を徐々に外していき、ハーフ&ハーフに戻そうと思います。
この設定の運用実績は今後ブログで報告しますね。
ちなみ公式ページではハーフ&ハーフコアレンジ戦略のバックテスト結果が公開されています。
これはトライオートFXのコアレンジャーロジックのようにレンジ中央付近(コアレンジ)で両建てにする戦略ですが、トラリピもこの戦略を推しているということは豪ドル/NZドルではコアレンジャー戦略がおすすめなようですね。
ハーフ&ハーフコアレンジ戦略は「1クリック発注」も公開されているので、資金に余裕があればこちらが簡単かもしれません。
コアレンジャー戦略は両建てにする仕組み上、常に含み損を抱えるため、出口戦略が無いなどと揶揄されることもあります。少なくとも数ヶ月以上は運用しないと実質損益がプラスにならないので注意が必要です。
トラリピとトライオートFXどっちが良いの?
国内のリピート系自動売買サービスで、トラップ幅と利益幅を個別に設定できるのはトラリピとトライオートFXだけです。
豪ドル/NZドルはトラリピで取り扱いがなかったので、これを運用したければトライオートFX一択だったのですが、トラリピでの取り扱いが開始されるので選択肢が増えました。
どちらが良いかですが、決済トレールを利用したいならトラリピです。
利用しないなら取引コストで決めると良いでしょう。
トライオートFXの豪ドル/NZドルの取引コストは1往復あたり9.8pips(スプレッド4.8pips+手数料往復4pips)なので、トラリピのスプレッドがこれより低ければトラリピの方が有利になります。(現状トラリピの豪ドル/NZドルのスプレッドは不明です)
豪ドル/NZドルのスプレッド3pipsと判明したのでトラリピがかなり有利です。トラリピは手数料無料なので豪ドル/NZドルが1往復3pipsのコストで済むのはかなり頑張っていますね。
また、2021年4月1日までの期間限定ですがトラリピの豪ドル/NZドルはスワップが両方向0円なので、スワップ面でもトラリピの方が現状有利です。(トライオートFXの豪ドル/NZドルは両方向マイナススワップなので地味に痛い)
あとは、トライオートFXではトラリピに無い通貨ペアがあるため(ユーロ/英ポンドやスイスフラン絡みペア)これらを運用したい場合はトライオートFXです。
わたしがトライオートFXメインで運用しているのも、ユーロ/英ポンドや豪ドル/NZドル、スイスフラン/円がトラリピに無い(無かった)からです。
結論としてはどちらが良いかは一概には決められないので、運用したい通貨ペアや決済トレールが必要かどうかで決めると良いでしょう。
ただし、どちらもあくまでもFXです。元本保証はされないので、リスクを理解した上で、必ず余剰資金で運用しましょう。
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