こんにちは。トライオートFXで100万円を運用しているシンです。
トライオートFXとはインヴァスト証券のFX自動売買サービスで、一度設定して運用開始すれば24時間取引を続けてくれます。
チャートに張りつく必要がないので、サラリーマンの副業にうってつけです。
(副業禁止の会社でも、FXは投資とみなされ副業に当たらないとされる場合が多いです。このあたりは就業先の規則を確認しましょう。)
この記事では、トライオートFXで現在運用している設定と、運用効率を上げる方法を紹介します。
この記事を参考に運用ペアを選んでも良いですし、そのままマネすればわたしと同じ運用成績になります。ぜひご参考に。
運用中の設定
トライオートFXには、自動売買セレクトというあらかじめ用意された自動売買プログラムがあります。
特別な知識がなくても、自動売買セレクトから好きなロジックと通貨ペアを選び、カートに追加して発注するだけで稼働開始できます。

グラフにカーソルを合わせれば、その時点の利益や評価損が表示されます。最大でどの程度のドローダウンがあったかも確認できますので、必ず確認しておきましょう。
わたしは自動売買セレクトのロジック”ハーフ”の中から米ドル/円、スイスフラン/円を運用しています。ただしどちらも利確幅は変更しています。また、スイスフラン/円はレンジを広げています。詳しくは後述。
また、ビルダー機能で作成したユーロ/英ポンドのオリジナル設定も運用しています。
2021年3月から自動売買セレクトの設定値が変更されました。
現在運用中の設定は2021年2月以前の設定値になります。
2021年5月からユーロ/英ポンドをトラリピに引っ越しました。設定はトライオートFXと同じです。
ロジックの”ハーフ”とは?
ハーフは想定する値動き幅(レンジ)を上半分と下半分に分け、上半分では売り注文のみを、下半分では買い注文のみを仕掛けるロジックです。
どちらか片方のみを仕掛ける場合と比べ必要証拠金は半分になり、評価損も小さく抑えられるので、資金効率が良いです。
トラリピ(マネースクエア)のハーフ&ハーフも同じロジックですね。
トラリピとトライオートFXでは運用できる通貨ペアが違うので、運用したい通貨ペアがあるほうを選ぶと良いでしょう。
設定値詳細
スイスフラン/円がレンジアウトしていたため、レンジを広げました。
売り上限:120.0→122.0円
運用中通貨ペアの設定値(取引数量1000通貨単位)
米ドル/円 | スイスフラン/円 | ユーロ/英ポンド(メインレンジ) | ユーロ/英ポンド(コアレンジ) | |
売りレンジ | 114.5~ 107.7円 | 122.0~ 111.0円 | 0.959~ 0.891英ポンド | 0.940~ 0.890英ポンド |
買いレンジ | 107.5~ 100.7円 | 110.8~ 101.8円 | 0.889~ 0.821英ポンド | 0.890~ 0.840英ポンド |
売り注文本数 | 35本 | 56本 | 35本 | 26本 |
買い注文本数 | 35本 | 46本 | 35本 | 26本 |
ポジション間隔 | 20pips (20銭) | 20pips (20銭) | 20pips | 20pips |
利確幅 | 40pips (400円) | 40pips (400円) | 60pips | 30pips |
スプレッド | 0.3pips | 2pips | 1.9pips | 1.9pips |
1往復あたりの 取引コスト | 4.3pips (43円) | 6pips (60円) | 5.9pips | 5.9pips |
米ドル/円は自動売買セレクトから利確幅を広げただけです。スイスフラン/円は自動売買セレクトから利確幅を広げ、レンジ幅も広げています。利確幅は初期設定では両方20pipsですが、利益の取引コスト比が10%程度になるように利確幅を設定しています。
初期設定はコスト比が米ドル/円は約20%、スイスフラン/円は約30%と大きいので、利確幅を大きくするだけでコストの比率が下がり、運用効率を上げることができます。
ユーロ/英ポンドについて
2021年5月からユーロ/英ポンドをトラリピに引っ越しましたが、トラリピでも同じ設定で運用しています。

ユーロ/英ポンドは、ハーフロジックを2つ重ねたコアレンジャーのような設定にしています。ただし両建てではなく、広いレンジ(メインレンジ)の中に狭いレンジ(コアレンジ)を重ね、コアレンジではポジション間隔が10pipsとなるように設定しています。
売りレンジでいうと、0.890~0.940ポンドまでは10pips間隔、0.940~0.959ポンドは20pips間隔になるようにしています。コアレンジャーのようにコアレンジの注文を厚くしていますが、両建てではなく売りと買いのレンジを分けています。
利確幅は、60pips幅と40pips幅を交互に配置しています。
トレンドが発生したときは利確幅は広いほうが良く、細かいレンジ相場または仕掛けと逆行したときは狭い利確幅の方が有利になります。しかし、相場の状況に合わせ利確幅を変更するのはかなりの手間です。
だったら大きい利確幅と小さい利確幅を両方設定しておけば楽だよねという発想です。
想定レンジはブレグジット(2016年6月)以降の値動きを参考に設定しています。現在のレートは歴史的には高値圏ですが、今後しばらくはブレグジット以前のレートまで下がる可能性は低いと考えています。
この設定でシミュレーションすると、期間収益率+160.39%、最大ドローダウン-254,746円、リスクリターン評価Excellentとなりました。

具体的な設定方法はスクショしたのでこの通りに設定すればOKです。1度に100本までしか設定できないので、メインレンジとコアレンジは分けて設定する必要があります。
メインレンジ売り

メインレンジ買い

コアレンジ売り

コアレンジ買い

ハーフのデメリット
ハーフのデメリットとして、相場が上昇しすぎても下落しすぎてもロスカット(強制決済)のリスクがあります。
たとえば相場が買いレンジの下限を抜けて下落を続けると、売りポジションはすべて決済済みになりますが、買いポジションはすべて含み損になってしまいます(売りレンジの上限を抜けた場合も同様)。含み損がふくらみ、有効証拠金が必要証拠金を下回るとロスカットになります。
ロスカットは資産を守る重要な仕組みですが、ハーフのロジックではレンジを抜けても再びレンジ内に戻ってくれば大きな利益を狙えるので、できればロスカットさせずにポジションを持ち続けたいですね。
ロスカットを避けるためにも、資金は多目に用意しておきましょう。
ロジックについて最初はよくわからなくても、とりあえずハーフは資金効率が良い、ただし相場の上昇下落の両方にリスクがあると覚えておけばいいと思います。
現在の相場が想定レンジのどこにいるかは、(わたしの運用ペアだけですが)毎週の運用実績で公開しているので資金追加等のご参考にどうぞ。
運用資金について
上で設定した3ペアをカートに入れると、推奨証拠金は約78万円になりました。
推奨証拠金はレバレッジ高めで計算されているので、そのままだとちょっとリスクがあります。
そこで、運用資金は推奨証拠金の約1.5倍の115万円としました。この設定の開始前に旧設定の運用で100万円を入金してあり、旧設定の今までの実現損益が運用開始時点で+15万円あったので、追加入金はせずに複利運用にしました。
すこし攻めていますが、クロス円と円を絡めないペアの同時運用なので3つ同時にレンジアウトする可能性は低いと考えています。基軸通貨の米ドルと、クロス円は円同様安定資産とされるスイスフランの、レンジ相場になりやすいものを選んでいます。
しかし相場に絶対はないので、念のためレンジ端に現在レンジと逆方向のヘッジ注文を建てています。(例えば米ドル/円では、100円に3万5千通貨の売り逆指値注文を設定しています)
スイスフランや英ポンド絡みのペアは、瞬間的な暴騰や暴落が比較的起こりやすいです。(スイスフランショック等)
その分利益も出やすいですが、リスクを嫌うなら取引量が多い(流動性が高い)ペアを選んだ方が精神衛生的には良いかと思います。
相場に絶対は無いのであくまでも自己責任で、必ず余剰資金で運用しましょう。
最初はインヴァスト証券の公式にあるように、最初は推奨証拠金の2~3倍で運用し様子を見ると良いですね。
利確幅の変更方法
PCとスマホアプリのどちらからでも変更できます。
・PCの場合
管理画面「注文設定」タブ右側稼働スイッチの隣の「…」を押すと、利確幅を変更できます。


・アプリの場合
PCと同じく「注文設定」タブから各注文を選べば変更できます。



これをすべての注文で行えば作業完了です。
コメント