こんにちは。サラリーマン投資家のシンです。
現在インヴァスト証券のトライオートETFで、ナスダック100トリプル_ヘッジャーを運用中です。
8月は実現損益51,723円で過去最高益を達成しました!
この記事では現在運用中の設定と、ヘッジャーの欠点を克服する初期設定からのアレンジ点を公開します。
トライオートETFとは?
トライオートETFは、インヴァスト証券のETF(上場投資信託)自動売買サービスです。
自動売買なので、最初に設定しておけばエントリーから利確まで自動で行ってくれるため、裁量トレードのようにチャートにはりつく必要がありません。
設定といっても、トライオートETFは自動売買セレクトという最初から用意されたロジックがあるので、ここから選ぶだけで稼働できます。
運用中の設定
自動売買セレクトの、ナスダック100トリプル_ヘッジャーを運用しています。
ナスダック100トリプルは、ナスダック100の3倍の値動きをするレバレッジETFです。
自動売買はボラティリティを利益に変えるので、ナスダック100トリプルのように激しく値動きしつつも右肩上がりの成長を続けるETFは自動売買にもってこいですね。
ヘッジャーとは?

ヘッジャーは、上昇相場を追いかけるように自動売買注文が発注されていくので、右肩上がりの相場で大きな利益を上げることができます。
また、○○ショックのような急激な下落場面では売り注文を入れることで、高値の買いポジションの含み損をヘッジする仕組みになっています。
コンセプトは良いのですが、この売り注文に少々問題があるため、わたしは少しアレンジして運用しています。
ヘッジャーの初期設定からの変更点
ナスダック100トリプル_ヘッジャーを運用していますが、自動売買セレクトから発注した後、手動で各設定を少し変更しています。
具体的には次の変更をおこなっています。
- 買い注文の利確幅をすべて+1ドル
- 買い注文のカウンター値をすべて-1ドル
- 売り注文の利確幅をすべて16ドルに変更(8/30設定変更)
- 売り注文の損切り幅をすべて8.6ドル(初期設定の1/3)に変更
- 売り注文の数量を、高値側4本を3/2倍、安値側4本を1/2倍に変更
- 売り注文のカウンター価格を200ドル固定に変更(8/30設定変更)
売り注文の利確幅を狭くしているのは、利確されないまま損切りされるのを防ぐためです。
カウンター価格をかなりの高値にし、売り注文の手動停止を行いやすくしています。
8/30設定変更
ナスダック100トリプルのレートが上がってきたので売りの利確幅を広げました
ヘッジャーの欠点
ナスダック100トリプル_ヘッジャーの初期設定では、買い注文の最小利確幅が0.42ドルになっています。
ここで注意なのですが、実際は0.42ドル値上がりすれば利確ではなく、スプレッド分余計に値上がりしないと利確されません。
ナスダック100トリプルのスプレッドは0.6ドル程度(変動制)なので、約1ドルの値上がりが必要なわけですね。
0.42ドルの利益のために0.6ドルのコストが必要なのは少々効率が悪いので、+1ドル下駄をはかせています。
ただし利確幅を広げると、利確される前に下落した際に含み損になるので、高値更新中などの場合は広げすぎないほうが良いでしょう。
売り注文の欠点

ヘッジャーの売り注文は、利確された瞬間にカウンター値によって再設定されます。
この注文は指値で設定されるため、相場回復中に再設定された価格を通過した際に、再度必ずポジションを持つことになります。
相場がその後も回復し続けた場合、やがて損切りされてしまいます。
相場が回復しきった後に、逆指値で現在の価格より下に売り注文が設定されるのが理想なのですが、実際は相場回復中にポジションを持ってしまうので困りものです。
これを避けたい方は、ヘッジャーの売り注文が利確したらその売り注文を手動停止しましょう。
停止しておけば再度ポジションを持つことはないので、相場回復時の損失をなくせます。
相場が回復してから再度売り注文を稼働させればいいですね。
または、損切り幅を小さくするのも良いでしょう。
初期設定では売り注文のうち最も低い価格の注文が利確幅<損切り幅となっているため、この最も価格が低い売りのヘッジャーが稼働すると資産が目減りします。
これらを考慮しながら、適切なリスクヘッジを行っていきましょう。
わたしは売り注文のカウンター価格を現在の最高値よりもさらに高値にすることで、手動停止する時間を稼げるように設定しています。
ヘッジャーと現物保有のどちらが良いの?
2020年8月の時点で、ナスダック100トリプル_ヘッジャーの一口の推奨証拠金は約20万円となっています。
仮に7/1の終値約100ドルのとき20万円分現物買いした場合、8/1(約118ドル)の時点で評価損益は36000円です。(為替の影響は無視しています)
一方ヘッジャーを一口同じ期間運用した場合、実現損益は約16000円の実績だったので、現物保有のほうがリターンは優れています。
ただし、7/14の最高値約125ドルで20万円分現物買いした場合の8/1時点での評価損は約11200円なのに対し、ヘッジャーの場合はわたしの実績で約4500円の評価損ですんでいます。
つまり、ヘッジャーのほうがドローダウンを小さく抑えられるということですね。
7月は相場が下落した際にヘッジャーを追加で稼働(ナンピン)したので、追加稼働分も含めると7月は約3万円の実現損益でした。
また、現物の場合は決済を手動で行わないといけませんが、ヘッジャーなら自動で決済してくれるので、感情に流されて売りタイミングを逃すということがありません。
(裁量の場合はもっと上がるだろうと思い決済を保留したら下落しタイミングを逃すということがよくあります。わたしは何度もありました。)
手動決済(裁量)で利益を狙うか、自動売買で勝手に決済してもらうか自分の投資スタイルに合わせて選ぶと良いかと思います。
現在までの実績
9月の実現損益 | 通算実現損益 | 評価損益 | 実質損益 |
28,034円 | 133,543円 | -71,092円 | 62,451円 |
実現損益:実際に決済した損益-金利等の損失
評価損益(含み損益):保有中のポジションの評価額
実質損益:実現損益+評価損益
9月の実現損益は28,034円ですばらしい成績を維持しています。
この設定にしてから売り注文は一度も稼働していませんが、暴落時のヘッジ注文なので稼働しないで済むならそれが一番ですね。
いまから始める方はわたしの設定をコピーすればほぼ同じ成績になるはずなので、どうぞご参考に。
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