インヴァスト証券の「マイメイト(MAiMATE)」をご存じでしょうか。
マイメイトはFX自動売買のひとつで、AIが機械学習で相場を学習しながら自動で取引するという、一風変わったサービスです。
5月28日には新機能も追加され、今までよりもぐっと使いやすくなりました。
この記事ではマイメイトの特徴や運用のコツを解説します。ぜひあなただけのエージェントを育ててみてください。
そもそもマイメイトとは?
マイメイトはAIが相場を学習して自動でFX取引を行うサービスです。
ゆるキャラのようなかわいい見た目のキャラクター(エージェントと呼びます)を、褒めたり叱ったりまたは放置したりして、自分好みのトレードを行うAIを育成できます。
育成したエージェントは実際にトレードさせることができます。
任せっきりにできる自動売買サービスは他にもありますが、任せている最中にも常に相場を学習し続けるのがマイメイトの特徴です。

自分で育てたエージェントにトレードさせることもできますが、成績ランキングから他のユーザーが育成した優秀なエージェントを選んでトレードを任せることもできます。
運用のコツ
マイメイトはAI(エージェント)が自動でFXトレードを行いますが、必ず利益が出るものではありません。
そのエージェントが苦手な相場でトレードさせると損失が出る可能性もあります。
できるだけ損失を出さず大きな利益にできるように、まずマイメイトのルールを確認しておきましょう。
- 通貨ペアは16種類
- 最低取引数量は
1万通貨
最低5千通貨になりました!今までの半分の資金で運用できます - 1万通貨以上は1000通貨単位で数量変更可能
- エージェントは1日1回、20時~21時頃に取引判断を行う
- エージェント1体につき最大1ポジション保有
- エージェントが保有中のポジションのマニュアル成行決済は可能
- エージェントが保有中のポジションに後からTP/SLを設定することはできない
- エージェントは複数同時に稼働可能
- 他のユーザーが育てたエージェントも稼働可能
ざっと主なルールをあげてみました。
これらに着目して注意点と運用のコツを解説します。
できるだけメジャー通貨を選ぶ
マイメイトの取引可能通貨ペアは16種類ですが、できる限りメジャー通貨ペア(流動性が高い通貨ペア)を選ぶことをおすすめします。
というのも、マイナーな(流動性が低い)通貨ペアは突発的に大きな値動きが発生する可能性が比較的高く、大きな利益が狙える一方損失のリスクも大きくなります。
これはマイメイトだけでなく、裁量トレードや他の自動売買にも言えることですね。
エージェントが保有中のポジションにマニュアルで利確や損切りを設定することはできないので(成行決済はできます)、比較的値動きが緩やかなメジャー通貨ペアを選ぶ方がリスクを低減できます。
最初はチャートを週足や月足で表示してみて、長いヒゲが少ない通貨ペアを選ぶのが良いでしょう。
マイナー通貨ペアはエージェント10体以上のポートフォリオに組み込んで運用することをおすすめします。
・取引量1位のユーロ/ドルは安定しています

・長いヒゲが出やすい通貨ペアは注意!

ポートフォリオ運用
公式ページでも推奨されている運用方法で、「複数」の「種類の異なる通貨ペア」で分散して運用する方法です。
分散することで、エージェント1体が損失を出しても他のエージェントの利益でカバーすることができます。
公式ページで確認できる「マイメイト通貨ペア5分散指数」も、停滞期はありますが右肩上がりになっていますね。

エージェントの選び方はいろいろあるのですが、ポートフォリオ運用の場合は
①各通貨のランキング上位から「Sクラス」か「Aクラス」を選ぶ
②定期的に成績の悪いエージェントを入れ替える
が簡単でおすすめです。
まず①のSかAクラスから選ぶのは、リスクが小さいからです。
Bクラス以下でも獲得pipsが大きいエージェントはいますが、損失も大きくなる傾向ですので安定をとりSかAを選ぶと良いです。B以下は5体以上エージェントを稼働させる場合に数体だけ組み込む等、資金が増えてきてから検討しましょう。
さらに②の定期的なエージェント入れ替えを行いましょう。エージェントにはどうしても得意な相場、苦手な相場がありますので、入れ替えることでエージェントの得意不得意のリスクを下げることができます。
自分で育成するエージェントを増やすにはマイメイトポイントが必要ですが、他のユーザーが育てたエージェントを稼働させる分には制限はないので可能な限り多くのエージェントに分散させましょう。
ランキングの期間もいろいろ選べるのですが、過去180日くらいまで見ておけばいいのかなと思います。というのもエージェントは日々学習していますので、例えば1年前に損益マイナスの時期があっても、今は学習して優秀なエージェントになっている可能性があるからです。
と言っても過去30日だけ見てしまうと、たまたま得意な相場だっただけという可能性があるので損益曲線を表示してどんな成績だったかを確認しておくと良いです。
例えば下の図はとある米ドル/円のエージェントの損益曲線です。
白い線がドル/円のチャート、オレンジのグラフが累計損益です。


どちらも3月頃からの急速な円安で利益を伸ばしていますが、上のエージェントは直近の下落チャートにも対応して利益を伸ばしているのに対し、下のエージェントは下落チャートに対応できず利益が目減りしています。
エージェントを選ぶときは損益曲線を確認してどんなチャートでどんな損益になっているか確認するのをおすすめします。
「システムロット管理」で効率的な運用をしよう
分散が効果的なのはわかったけど、少ないエージェントでも効率的に運用したい、という場合もありますよね。
そんなときは「システムロット管理」を導入してみてはいかがでしょうか。
システムと言いつつマイメイトのロット管理は手動でしかできないのですが、EAではよく使われる手法です。
ダランベール法
ダランベール法は
勝ったらロットを減らし
負けたらロットを増やす
というロット管理手法です。
例えば最初は2万通貨からスタートし、勝ったら次のトレードは2千通貨減らして1.8万通貨に設定、次も勝ったら1.6万通貨、負けたら2千通貨増やし1.8万通貨という感じでロットを変更していきます。
実際にわたしが育てているエージェントの「ゆろーん」くんで見ていきましょう。


4月のランキングにも入賞した結構優秀なエージェントだと思いますが、このゆろーんくんの過去1年の損益と、ダランベール法を適用した場合の損益がこちらです。

ダランベール法は2万通貨スタート、勝ったら2千通貨減らし負けたら2千通貨増やすルールとしました。ただし無限に減らせたり増やしたりできるわけではないので、最小は1万通貨、最大は3万通貨をリミットにしています。
通常の一定ロットでも1年で+118,600円となかなかの成績ですが、ダランベール法を適用すると+159,746円に利益が伸びました。
トレード77回目から84回目にかけてのドローダウンも、一定ロットは75,300円、ダランベール法は57,540円でダランベール法の方がドローダウンが低く抑えられています。
ロットは3万通貨上限としましたが、ゆろーんくんの場合最初の4連敗で2.8万通貨まで増えたのが最大でした。
連敗が長引かないエージェントには特に有効なロット管理法だと思います。ロットは手動で変えなければいけないので少々手間ですが、稼働エージェントが1体や2体なら試してみる価値はあるのではないでしょうか。
ダランベール法と似た手法に、負けたらロットを倍にするマーチンゲール法がありますがこれはリスクが高すぎるのでおすすめしません。
また、すべてのエージェントにダランベール法が有効なわけではありません。逆ダランベール法(勝ったら増やし負けたら減らす)やモンテカルロ法が有効な場合や、そもそもロットをいじらない方が良いエージェントもいます。
エージェントの決済履歴は他のユーザーが育てたエージェントでも確認できますので、稼働前に確認しておきましょう。
経済指標発表日は稼働を停止する
こちらもEAではよく使われている手法です。
大きな経済指標イベントや金融政策決定会合、たとえば米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利発表が行われる日は米ドル絡みの通貨ペアは大きく動く傾向があり、欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表日はユーロが大きく動きます。
他にも雇用統計や消費者物価指数(CPI)発表日もその国の通貨が大きく動く傾向があり、これらがきっかけでトレンドが反転する場合も多々あります。
このようなファンダメンタルズ要素を織り込めるエージェントなら良いのですが、例えばチャート重視のエージェントだと予想外の経済指標結果で損失が出るということもあるかもしれません。
そこでこれらの経済指標イベントがある日は関係するエージェントを停止させます。
例えばFOMCの日は米ドル/円やユーロ/米ドルのエージェントを停止させます。エージェントがポジションを持っている場合は指標発表前にマニュアルで決済しましょう。
これらの経済指標発表日に行うトレードは指標トレードといって、ハイリスクハイリターンのギャンブル性が高いトレードになります。
このように経済指標イベントの日はエージェントを停止させておくことで、リスクを抑えることができます。
少々手間ですが、日々のお世話だと思えば愛着も湧いてきますし、自分の相場やファンダメンタルズについての勉強にもなるのでおすすめの方法です。
ただし数週間ポジションを持ち続けるようなそもそもの取引頻度が低いエージェントの場合はあまり意味がないので、稼働中のエージェントがどんなトレードをしているのか把握しておくことが重要です。
優秀なエージェントのクローンを作成する
5/28から、他のユーザーが育てたエージェントのクローンを作成し自分のエージェントにできる便利な機能がリリースされました。
クローン作成にはマイメイトポイントが1万ポイント必要ですが、クローンとして複製し自分のエージェントにすることで、シグナルを受け取ったり褒める叱るの育成ができるようになります。
さらに、優秀なエージェントのクローンを作成すれば他のユーザーに稼働してもらえる可能性が上がります。自分のエージェントが他のユーザーに稼働してもらえれば、クローンであってもマイメイトポイントがもらえます。
同日リリースのコピー学習機能とあわせて今までよりも育成の幅がぐっと広がる機能ですので、活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
マイメイトはAIが相場を学習しながらトレードを行う珍しいサービスですが、複数のエージェントに分散させる、経済指標イベント時は停止する等のリスク管理をすることで実取引も任せられる成績を出せます。
日々の育成を楽しんだりシグナルを裁量トレードの参考にする等、実取引をさせなくてもいろいろ活用できますのでこの機会に始めてみてはいかがでしょうか。
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エージェントは通常2体まで育成できますが、10000ポイントで1枠増やせますのでキャンペーン期間中に始めれば4体同時に育成できます。
キャンペーン以外でのポイント獲得条件はなかなか渋いので、ぜひこのキャンペーンを活用してください。
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